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2013年11月26日

社内の筆記用具

 建物の記事ばかりというのも何なので、今回は会社で使われている筆記用具に注目してみました。
 まあ、最近はパソコンやら何やらで文字を打って、印刷機で刷るパターンがほとんどですし。手書きにしても、もっぱら使われるのは100円ぐらいのボールペンとシャーペンなのですけど。

 中には(高橋から見て)変わった筆記用具を使っている人もいるので、少し紹介してみます。


上から順に、製図用シャープペンシル、鉛筆、墨ツボ、カラス口(先端のみ)、万年筆



・製図用シャープペンシル

 図面を手描きする時に使われるシャーペンです。ちょっとお値段高め。
 今は、手書きの図面を使うはほとんどありませんが。建築士の資格試験だと図面の実技が出てくるので、その時はこれが必要になります。私もやった事ありますけど、細かい線を大量に書かないとなので、普通のペンだとまず間に合いません。

 ちなみに、このペンを普段から使っている人もいます。例えば、設計部の人とか。個人的には、普段使いには細すぎる気もするのですけどね。

 逆に、営業部だと(正式名称は分かりませんが)高級そうなシャープペンシルを使っていました。スーツでも違和感無い様にしているのかもしれません。



・鉛筆

 別に珍しい物でもありませんが、小学生かマークシートの時ぐらいしか使った事無い人が多いかと。すぐに先が丸まりますし、肥後守や鉛筆削りをわざわざ持ち歩くのも面倒ですしね。
 ...なんて思っていたら、工場で現役でした。
 理由を聞いてみたら、コンクリや木にも字が書けるから、だとか。う~ん、ワイルド。

 ちなみに赤鉛筆は社内で割と使われています。マーカーと違って色が経年劣化しないから、だとか。裏うつりもしないので、紙が薄い本に線を引くときも使います。例えば、基本建設基準法関連法令集。ボールペンすら使えないほど薄いです。本は分厚いですけど。



・墨つぼ

 これも筆記用具といえば筆記用具です、机の上で使うわけじゃないですけど。

 今でも書道の授業が残っていれば、その時だけ使うけど。書道マニアでもなければまず使わない骨董品... 墨汁(ぼくじゅう)ってそんなイメージですけど、これも建築現場ではバリバリ現役です。
「墨つぼ」という名前の大工道具で使われています。

 糸車に巻いた糸に墨を付けて、まっすぐに引っ張ってから指でパチンッと弾けば、あら不思議。 下にきれいな直線が引けます。チョークと違って、墨汁で書かれた線は簡単には消えないとか。 ちなみに墨汁はすぐ乾いて固まるので、消し炭を混ぜたり、水で薄めたり、色々工夫して使っているとか。

 同じ墨汁つながりで「カラス口」という製図用ペンも昔は使っていたらしいですが、今は使わないそうです。おおざっぱに言うと万年筆のようなものらしいですが、個人的には付けペンっぽいと思ったり。


・万年筆

 正直、社内でも使っている人はほとんど居ません。でも、ここに一人いるのでちょっとだけ。

 書くのに筆圧が要らないので、疲れません。それと格好いいです。
 まあ、本体もインクも高い、紙を選ぶ、衝撃に弱い、寒さに弱い、水に弱い、定期的に使わないと詰まる...etcと欠点も多いのですけど。あと(筆圧が必要な)複写紙に書けないというのもあります。とても人様にはお勧めできません。

 でも、数多くの欠点があってもなお「書くのが楽しいっ」て思えるほどの書き味は魅力です。残念ながら私は字がすごく下手なので、ネタにしかなっていないですけどね。



 他にも、探せば色々出てきそうな気もしますけど。仕事しろと言われそうなので、今回はこれぐらいにしておきます。