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2012年7月3日

雑誌の表紙に使えそうな写真を集めてくれ、と言われましたが。

6月は梅雨時で、ほとんど雨。悪天候の写真はどうしても画面が暗くなるため、敬遠されがちです。個人的に雨どいから落ちる雨音を聞くのは好きですが、それを写真に収めるわけにもいかず。
かといって6月で前橋、と条件を付けてしまうと大体見所は決まってしまいます。

敷島公園のバラ祭り、赤城山のツツジ祭り、荻窪公園のアジサイ祭り……どれも定番で、何度も使っているネタなのですよね。




それ以外を撮ってくれ、と言われても途方に暮れてしまいます。道端のちょっとした風景を撮るのは、簡単なようで難しく。

見栄えのする写真にするには、結構細かい配慮が要るようです。カメラが趣味の人ならともかく、私は素人なのでどうにも。

おまけに晴れの日を狙おうにも、そうチャンスは来ない。せっかく撮った写真は曇り空ばっかりです。






ここは一つ、古典にならってみましょうか。

「春はあけぼの、夏は夜、秋は夕暮れ、冬はつとめて」

と言いますから、夜がいいのでしょうか?
ですが、平安時代ならともかく今は蛍なんて居ませんし、イルミネーションはどちらかと言えば冬のクリスマスを連想させます。いや、正確には「最後の蛍が居なくならないよう、一部で保護されている」ですか。
せっかく群馬にいるのだから、保護地区に行こうとすれば行けるのでしょうけど。ちょっと乗り気ではありません。それが絵にならない、と言うわけでは決して無くて。どうしても儚い、物悲しいイメージが先行してしまうのです。ちなみに蛍は飛び回ってからは何も食べられず、二週間しか寿命はないとか。

散りゆく桜、線香花火、かげろう、平野部の雪。儚い物を美しいと見るのも確かにアリ、かもしれませんが。それを私の腕で撮れる自信はありませんし、出来ればそっとしてあげたいところです。


……などと言い訳してみましたが、現実と締め切りは非情で、早く写真を提出しないと怒られてしまうのですけどね。以上、高橋からお送りしました。


PS.ぱっと見てどこの写真なのか分かった人は、ちょっとした前橋マニアかもしれません。